病理医とは?
『病理医』というお医者さんの中の専門領域があるのを知っていますか?
恥ずかしながら、私は大人になるまでその存在を知りませんでした。
病理医っていうのは、わかりやすいところだけかいつまんで説明すると、
『人の体から取ってきた細胞や組織から、どんな病気なのかを診断する』
という、とても大事な仕事。
仮に腫瘍があったとして、内視鏡などでぱっと見で良性か悪性や、
どんな進行具合なのかなど 全てがわかるわけではありません。
そこからで細胞や組織をとって、病理診断などをすることで、
気にしないでいいものなのか、悪性腫瘍やがんなのかが
分かるようになります。
これはあくまで病理医のお仕事の一部ですが、非常に
大事なお仕事であることがわかるかと思います。
病理医は1,867人
2014年12月31日の調査で医師の総数は296,845人。
そのうち、病理診断科に従事する医師の数は1,867名。
全医師のうち0.6%程度と、非常に少ない人数で病理医の仕事は支えられています。
一般の人からあまり知られていないのも、あまりに数が少ないのと、
病院で直に接することがないためからかもしれません。
フラジャイル
そんな病理医さんとその技師さんがどんなことをやっているかが、
なんとなくわかるようになるマンガが『フラジャイル』というマンガ。

フラジャイル 病理医岸京一郎の所見(1) (アフタヌーンコミックス)
- 作者: 草水敏,恵三朗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/11/21
- メディア: Kindle版
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病理解剖でなにをやっているのか、顕微鏡で何を見ているのか、
どういう形で患者さんの治療に貢献しているかなど、
病理医の先生方が行うお仕事の一部がとてもわかりやすく描かれています。
マンガの中でも描かれているのですが、病理医になろうという
医師がどういう理由か少ないそうです。
病理医の数が0.6%と少ないうえに、これからなろうという若い医師が
少ないのは課題となっているようです。
このマンガを読んで興味を惹かれた研修医さんや学生さんがいたら、
病理医になってみることを少しでも考えてもらうとうれしいなと思います。
追記!
ドラマもやってたらしいね!